入賞者からのコメント
普段は撮影しない川という場所と被写体でしたが、海とは違って自分のペースでじっくりと向き合えました。流れに向かって耐えている姿など、見れば見るほど愛着が湧いてきて夢中になりました。光が出たり出なかったりする天候だったので、新緑と合わせてさわやかな雰囲気になるようにタイミングをはかって撮りました。もともと尾鷲のダイビングショップにいたガイドさんが独立して、海だけでなく川も案内したいというお話を聞いていて、川のガイドをお願いしたときに撮影したものです。第1回目のフォトコンでは1次審査も通らなかったので、今回は入賞できてうれしいです。
Profile
井伊知子 Tomoko Ii
たまたま知り合いに一眼のワイド撮影機材を譲ってもらったのがきっかけで水中写真にハマる。最初は思うように撮れず悔しさからダンビングのペースが上がったそうだ。月に2回ほど、尾鷲、愛南、玄界灘、伊豆などへ出かけている。大阪在住のパティシエ。水中写真歴5年。
審査員からのコメント
渓流に群れるオタマジャクシですね。気持ちのいい透き通った水と、渓谷から覗く青空。気持ちいい景観の中、流れに逆らうように群れるオタマジャクシ。なんとなく“ ほのぼの”としたよさがあり、構図もまとまっています。日本の豊かな水風景の雰囲気がうまく表現されています。（阿部秀樹）