Canon EOS 7D Mark II(プルーフ) 60mm Z-240 f8 1/250秒 ISO160 和歌山県串本 水深5m

入賞者からのコメント

たまに流れてくるオビクラゲの中に、完全に透明ではない個体が混ざっていることを知りました。それで、なんとなく撮影してみたら意外な美しさありました。今はそうではありませんが当時は狙っていて、きれいな個体を探して、何度何度も撮影していました。今回の写真はその中の1枚です。浅い場所を浮遊している生き物なので、BC に程よく空気を入れて中性浮力を保ちながら撮影するのは難しかったです。

日ごろ「串本海中フォトコンテストに応募してください」とお客様にお願いしていますが、そういえば自分はフォトコンテストに応募したことがない。これでは応募する側の気持ちが分からないではないか!と、今回応募しました。自己満足でしか撮っていなかった写真の中から、人に見てもらう写真を選定するのは難しかったです。

Profile

谷口勝政 Katsumasa Taniguchi

ダイビング歴24年、〈串本マリンステージ〉のベテラン・オーナーガイド。高速で動くベラをパリッと撮影したかったという理由で一眼レフを購入。「串本産魚類生態写真全制覇に向け、隙あらばカメラを持って潜っています」。Nauticam アンバサダーの座を虎視眈々とねらっているらしい。

審査員からのコメント

これはいったい何なんだろうか、よくわからなかったのですが、クラゲなのだそうですね。マクロレンズでとらえたほんとうにきれいな色の作品です。ご本人はどう思われているかはわかりませんが、アート作品として部屋に飾りたいと思いました。素晴らしいアートですね。陸にはない色味がここにあります。ピントも、F値も開放しすぎずにちょうどいい感じで、斜めの構図も美しいです。今までこういう浮遊系は撮っていなかったのですが、やってみたいと思わされました。(関戸紀倫)