海面鏡
SONY α7R IV(Nauticam) 16-35mm f16 1/125秒 ISO100 北海道・羅臼ゴジラ岩 1m

入賞者からのコメント

3月上旬に、羅臼で撮影しました。流氷の時期にこんなふうに撮れる日はほとんどないと思います。水温は-2℃ですが、日差しが暖かく、寒さを感じませんでした。羅臼では必ず氷の下に潜れるとは限らず、流氷がないことも覚悟していましたが、流氷があり、天気もよく、風もないとてもラッキーな日でした。流氷を下から撮影するのではなく、羅臼だからこそ撮れるシーンとして、リフレクションをイメージしていました。 上下対称になるように、さらに太陽を入れるのが大変で、かなりの枚数を撮りました。ここにクラゲなどの生物も入れて、雰囲気が違うものも撮ってみたかったです。

高橋真弓
Profile

高橋真弓 Mayumi Takahashi

北海道在住の教員。水中の素晴らしい景色を記録しておきたいと水中写真を始める。ホームは積丹。「暖かい海では見られない10mm 以下の生物たちが魅力です。特に冬が一番楽しい」。週に1回は積丹で。年に数回、知床、函館、沖縄、柏島などに遠征している。水中写真歴は6年。

審査員からのコメント

流氷の写真はどれも似たようになってしまいがちで、作品に変化を持たせるのはなかなか難しいものです。この作品は水面へのリフレクションをうまく利用して、新鮮で美しい作品に仕上げています。太陽の光もまた美しく、非現実感をより演出してくれていますね。(むらいさち)