元気玉
OM SYSTEM OM-1(AOI) 8mm Fisheye D-200 × 2灯 f9 1/200秒 ISO200 沖縄県・粟国島筆ん崎 15m

入賞者からのコメント

粟国島の筆ん崎といえば、ギンガメアジの群れで有名ですが、群れといってもさまざまなシーンがあります。グルグルと玉になった状態、壁のように広がった状態、龍のごとく長い列をなして移動してる状態などといろいろな表情を見せてくれますが、その中でも一番迫力があるのがこの写真のようにギン玉が弾ける瞬間です。ロウニンアジがギンガメアジを捕食する瞬間、一斉に逃げるギンガメアジが打ち上げ花火のように弾けるように見えます! その瞬間の音と動きは大迫力です。毎回、チャンスがあれば撮りたいシーンですが、いつ弾けるかわからないので、こればかりは運です(笑)。

こういうフォトコンには初めて応募しました。沖縄の海の素晴らしさを伝えられたらと思っていましたが、まさかの入賞で大変光栄です。これからの励みとなります!

駒井那津樹
Profile

駒井那津樹 Natsuki Komai

沖縄在住。〈ant for diving life〉インストラクター。水中写真歴は20年。水中のすばらしい風景や思い出をみんなと共有したい!っと水中写真を始める。ホームグランドは慶良間諸島。好きな被写体はワイド全般。「振り返って写真を見たときに、その時間、その感動を思い出せるといいなと思っています」。

審査員からのコメント

ギンガメアジの群れの写真はフォトコンでよく見られるが、ここまで完璧な形状を瞬間的に捉えた作品はなかなかない。群れの規模はそこまで大きくないが、群れの中心へのアプローチとシャッターを切るタイミングが完璧。いい瞬間が訪れる一瞬を予測する観察眼と、撮影者を中心に迫り来る群れが美しく散る瞬間を、白飛びさせず光を回すストロボワークも秀逸。シンプルにギンガメアジの群れの形の美しさだけにこだわったからこそ、画面から飛び出してくるような迫力のある写真に仕上がったのでしょう。(中村卓哉)