
入賞者からのコメント
ゴッコ(ホテイウオの幼魚)のシーズンで、たくさんのゴッコが観察できました。今までにもゴッコの撮影は何度もしていますが、非常に可愛らしく、毎回楽しく撮影しています。このときは1日2ダイブの予定でした。1ダイブ終了時点で、ガイドさんから魅力的な環境にいるゴッコを見つけることができたと教えていただきました。2ダイブ目にその場所を紹介してもらい、この写真を撮ることができました。撮影時には、ガイドさんが被写体の後ろからバックライトを当ててくれたことで、明るい写真になりました。多少のうねりがあり、シャッターを切るタイミングが難しかったですが、被写体と目線を合わせて撮影できたのがよかったです。

Profile
三宅直人 Naoto Miyake
子どもがダイビングに興味を持ったことがきっかけで、いっしょに講習を受けたが、最終的には自分だけがハマる。よく行くのは函館臼尻。ガイドさんの写真のすばらしさ、ガイディングがその理由だ。水中写真歴は13年。宮城県在住の医師。「これからライトトラップなどの浮遊系をもっとやってみたいです」
審査員からのコメント
海藻の先端の丸まった場所に乗るホテイウオの幼魚ですね。揺れる海藻の上で、しかも最も揺れやすい先端部にいる数㎜の被写体にピントを合わせる撮影技術の高さがうかがえます。背景から被写体まで同系色でまとめながら、色の濃淡と構図、そして背景をぼかし被写体を強調する見せ方はマクロ作品の中で群を抜いていました。(茂野優太)