
入賞者からのコメント
天気は晴れ。海も穏やかな日でした。仲間数人と恩納村の海へスキンダイビングに行きました。マダラトビエイがよく見られるようなポイントだったので、この日も探していたところ、真っ白な砂地の上を優雅に泳ぐトビエイの姿を見つけました。太陽に照らされた砂地の波紋がとても綺麗で、トビエイも輝いていてとても美しかったです。真上から美しいフォルムを撮りたいと思い、背景が砂地のタイミングを狙って潜りました。いつもは気配に気づくと瞬時に逃げていきますが、この日はゆっくり泳いでくれました。音を立てないように静かに潜り、ゆっくり近づきました。くるくると泳いでいたので、ヒレが開いた瞬間を撮るのが難しかったですが、タイミング良くシャッターを押すことができました。

Profile
大久保奈良子 Nayoko Okubo
セブ島留学中に友人に誘われてダイビングを始める。海が大好きで、海の近くに住みたいと3年前に東京から沖縄へ移住。それまでは年に数本潜るか潜らないかだったが、移住をきっかけに本格的に潜り始め、沖縄の海に魅せられ夢中になった。水中写真歴は2年、看護師。夏は休みの日はほぼ海に行っている。
審査員からのコメント
マダラトビエイのフォルムの美しさがよく表れています。まるで大空にブレずに浮かぶ美しい凧のように、左右の羽の形と尻尾の長さとが、完璧なバランスのもとに創られていることが見て取れます。広くて透明な海を、まるで大空を悠々と滑空するように捉えられたその姿から、エイへの、そして海への、作者の憧れのようなものも感じます。(高砂淳二)